筋肉の走行とは?腰痛や姿勢改善には必須!? 〜ラテラルライン編〜
こんにちは!
パーソナルトレーナーのけいすけです!
今回は「ラテラルライン」ついてお話していきます。
これは身体の外側にある網目状のラインのことを言います。
その他のライン(走行)とも拮抗し、バランスを取り合っている存在です。
[ラテラルラインの走行]
胸鎖乳突筋・頭板状筋⇔内肋間筋・外肋間筋⇔内腹斜筋・外腹斜筋⇔臀筋群・大腿筋膜張筋⇔腸脛靭帯⇔前腓骨頭靭帯⇔腓骨筋群⇔第1,5中足骨底
ラテラルラインは足底の内側・外側からそれぞれ始まり、外踝後方を通って腓骨に沿って上行します。腸脛靭帯を通り、腹部では外腹斜筋と内腹斜筋が交差しています。胸郭では肋間筋群、頚部では頭板状筋と胸鎖乳突筋がそれぞれ交差して、身体の外側を覆うカゴ状のつながりを作っています。
[ラテラルラインの作用]
①体幹の側方や回旋に対しての制御
体幹の側方や回旋に対して、調節役として働きます。特に、身体の側面にある筋肉で横方向の動きを制御します。
股関節は歩行時、ラテラルラインが左右方向へ骨盤が落ちないように支えています。さらに歩行時、肋骨・骨盤が左右に振れないように、前後の動作時における横揺れ防止にも作用しています。
②運動機能
脊柱側屈、股関節外転、足関節外返しで働きます。
③姿勢支持
体幹と下肢を協調的に安定化させ、動作時に身体構造が崩れるのを防ごうとします。
[ラテラルラインの評価方法]
①スタンディング・ラテラルフレクション
矢状面運動(体幹の屈伸や回旋)を伴わずに、純粋に側屈を行えているかを確認します。
②プローン・フロンタル・ウェーブ
ゆっくり、うなぎのようにクネクネと動くことで、ラテラルラインの統合が促されます。
※ラテラルラインの左右左の影響原因
・左右の肩峰、ヤコビー線、胸の高低差
・股関節の回旋程度の差
・腕と脇の間の隙間の広さの差
[ラテラルラインの姿勢代償]
・足根の回内または回外
・足根の背屈制限
・内反膝または外反膝
・股関節内転制限及び慢性的な外転筋収縮
・腰椎側屈または腰椎圧縮
・骨盤状の胸郭の片側移動
・胸骨と仙骨間の距離短縮
・頭部安定性に過依存した肩の可動制限