けいすけのフィットネスブログ

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筋膜って実際どんなもの?身体を作るには必要不可欠だった!?

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こんにちは!

パーソナルトレーナーのけいすけです!

 

今回は「筋膜」についてお話していこうと思います。

筋膜というと「筋膜リリース」などを想像する方も多いのではないでしょうか?

でも実際にどのような働きがあるのかはあまり詳しく知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事は少し詳細に「筋膜」についてお伝えしていこうと思います。

 

 

 

[筋膜の性質]

人間の身体は、約70兆個の細胞によって作られ、また細胞は神経細胞、筋肉細胞、上皮細胞、

結合組織細胞に細分化されます。このうち結合組織細胞は筋膜の構成要素である細胞間物質を作る役目を担っています。

結合組織細胞は、生成する結合組織によってその成分が異なります。例えば血液は、血小板、赤血球、白血球で成り立っています。それと同じように骨は骨芽細胞と破骨細胞、骨細胞で成り立っています。

そして筋膜の成分はそのほぼ全てが線維芽細胞細胞で出来ています。

 

 

 

 

[全身を構築する結合組織について]

細胞外基質は、水分や結合組織細胞によって付加された基質(糖蛋白)及び線維(コラーゲン)で成り立っています。

 

糖蛋白はゼリーのような性質を持ち、熱や動きによって溶解する際のエネルギー等を利用して、状態変化させています。

 

微量の基質は大量の水分と結びつくのですが、水分が少なくゼリー状の要素が強い場合、粘着性の高い性質を帯びています。逆に高湿度で水分が多いと、水に近い性質となり液体・栄養の交換がしやすくなります。

 

細胞間のスペースには、コラーゲン・エラスチン・レチクリンの3繊維が存在しています。線維芽細胞は長さ約300nm、直径約1.5nmの一筋のトロポコラーゲンを生成します。これが基質中で捻り合わされ、三重螺旋のコラーゲン分子を構成します。これがコラーゲン繊維と呼ばれています。

 

非常に細い構造をするレチクリン繊維は、コラーゲン繊維の未熟な形状のことをいいます。胚子でよく見られ、成人ではあまり見られません。

人間の身体は、組織中の水分、基質、繊維の種類等の割合を変化させ、靭帯に必要な素材を生成しています。例えば骨は高密度の革のような性質の繊維を持っていて、水分が外に押し出される一方、基質がミネラル塩に置き換えられています。軟骨は骨に酷似しますが、基質がコンドロイチンというジェル状のものになります。眼球のレンズや足底筋膜、靭帯、腱、歯の象牙質、脂肪、脳の白質、これらも全て結合組織で作られています。

 

 

 

[機能]

①支持機能

筋膜は、筋肉・骨・臓器・神経・血管およびリンパ管と結びつきます。そして、内側からそれらを支えています。

 

②センサー機能

筋膜は温度や触圧覚などの外部刺激の受信、関節の傾きの測定などができるセンサーがついています。

 

③動作の制御

これまで人体は脳の命令により、微細な動きができると考えられていました。しかし近年は筋膜がそのまとめ役となって筋肉同士の絶妙な連携を生んでいると考えられています。

 

④バランス機能

人体では骨が圧縮力、筋膜が張力をそれぞれ構築します。筋膜の張力は、全身への負担の分散を可能とし、足先の負担を軽減します。骨・筋膜の2つによって、人体のバランスは保たれています。

 

 

 

[筋膜間のコミュニケーション]

①布地のようなコミュニケーション

筋膜は布地のように繋がっています。例えば痙攣・怪我などの要因で脚の筋膜に緊張が起こると、筋膜を伝わって緊張が伝達され、遠く離れた首の緊張を起こす可能性があります。逆もまた然りで、頸部鞭打ちが股関節の挙動に影響することもあります。

 

②ピエゾ電流

ピエゾ現象とは、ある物質に圧力をかけた際に、電気が発生する現象のことをいいます。これで発生した電気を「ピエゾ電流」として体内に流れます。筋膜間のコミュニケーションにもこのピエゾ電流を介していると言われています。

結合組織である筋膜が、その液体結晶を変形させることで、イオン分子に沿って移動します。それによって微弱な電流を引き起こします。個人の動きの癖などによって発生した電流が、それに反応した細胞を介して全身の筋膜に伝達されていきます。