けいすけのフィットネスブログ

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正常な歩行動作を意識すると・・・?! 〜正しい歩行条件〜

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こんにちは!

パーソナルトレーナーのけいすけです!

 

前回で「歩行周期」についての記事を書かせていただきましたが、今回は「正しい歩行」というテーマでお話していきます。

 

keisukefit.hatenablog.com

 

 

 

[正常歩行の要素]

①重心移動が少ない

・上下方向の重心移動

歩行周期において、上下方向の重心移動は2回行われます。両脚支持の状態であるIC、LRにおいて、重心は最も低くなります。MStに差し掛かると、重心を低い位置から最も高い位置へ押し上げ、また低い位置へと重心が移動します。

上下方向において生じる位置エネルギーと、位置エネルギー→運動エネルギーの転換によって、歩行は過度な筋活動は生まれず、エネルギー消費の少ない移動を可能としています。

 

・左右方向への身体重心の動き

一度の歩行周期において、左右どちらかに1回重心移動が発生します。どちらの移動に対しても、MStにて支持脚と同足に最も大きい重心移動が見られました。

 

 

②筋活動が少ない

歩行での正常な重心移動では、「筋収縮による関節運動」「重力による関節回転運動」「慣性エネルギー」の3種類が働いており、これらの運動から発したエネルギーを活用することで、余分な筋活動を排除した前進が可能になります。

 

 

③衝撃吸収

※各関節の衝撃吸収作用

・足関節

LRにおいて、前脛骨筋の遠心性収縮により足底屈をコントロールします。

・距骨下関節

LRにおいて、踵骨回内により足部の柔軟性向上に作用します。

・膝関節

LRにおいて、大腿四頭筋の遠心性収縮により膝屈曲をコントロールします。

・股関節

TStにおいて、単脚支持の対側の骨盤下制をコントロールします。

 

 

④正常歩行で見られるロッカー機能

・ヒールロッカー機能

踵を回転軸の中心としたロッカー機能です。IC〜LRにおいて、重心が落ちる時に生じる衝撃を吸収する作用があります。ヒールロッカー機能は前脛骨筋や大腿四頭筋の遠心性収縮によって主にコントロールされています。

 

・アンクルロッカー機能

足関節を回転軸の中心とし、KR〜MTで重心を上昇させるためのアクセルと、前方へ回転に対するブレーキとして働きます。なかでもヒラメ筋の遠心性収縮が、前方への回転に対するブレーキをコントロールしています。

 

・フォアフットロッカー機能

中足骨遠位と基節骨近位からなるMTPが回転軸の中心となり、MT〜TSにおいて前方への推進力、緩やかな重心下降をコントロールします。腓腹筋の筋力が非常に強く働いております。