けいすけのフィットネスブログ

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過度なダイエットがもたらす影響とは!?

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こんにちは!

パーソナルトレーナーのけいすけです!

 

この記事をご覧になっている方の中には、ダイエット中の方や今からダイエットを頑張ると言う方もいらっしゃるかと思います。

今回は過度なダイエットがもたらす悪影響として「無月経」に注目してお伝えしていきます。

 

 

 

 

通常、月経は月経周期日数が25日〜38日、変動6日以内とされています。無月経は妊娠していないにも関わらず3ヶ月以上月経がない状態のことを言います。

18歳以上になっても月経が始まらない原発無月経と、過度のダイエットなどを原因とする続発性無月経に分けられます。

多くは続発性無月経ですが、特に女性アスリートに多い症状としても知られています。

 

 

 

 

 

[利用可能エネルギーの枯渇]

続発性無月経は、その原因となる部位によって視床下部、下垂体性、卵巣性、子宮性などに分類されます。その中でもEnergy availability(利用可能なエネルギー)の枯渇が原因となってきます。

Energy availability(EA)とは、運動で消費されるエネルギーの「残り」のエネルギーを意味します。基礎代謝などに活用される非常に重要なエネルギーになります。

このEAが枯渇すると、下垂体からの黄体形成ホルモン(LH)の分泌が抑制されてしまいます。それによって排卵が起こらなくなり、揮発性月経(39日以上経っても次の月経が始まらない状態)の原因となります。

 

揮発性月経の状態が慢性化することで、結果として無月経につながってしまうというサイクルに陥りやすくなります。

ちなみに、このタイプの無月経は下垂体性の続発性無月経ともいえますし、その手前となる視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌も抑制されている場合は、視床下部性の続発性無月経ということになります。

 

こうした無月経骨粗しょう症を引き起こしやすくなります。EAの枯渇、視床下部無月経骨粗しょう症は「女性アスリートの三主徴」といわれています。

 

 

 

 

 

[無月経骨粗しょう症の関連]

無月経の状態は、卵巣からのエストロゲン濃度が低下している状態でもあります。

エストロゲンは骨吸収因子に対する骨組織の反応性低下を妨げる働き=骨形成を促進する働きを持ちます。また、エストロゲンは力学的ストレスに対して骨の反応性を高める=骨密度を高める機能を持っています。

 

閉経によってエストロゲン量が急減した女性は、骨粗しょう症リスクが飛躍的に高まるとされています。無月経でもそれと同じ状態となり、骨密度低下・疲労骨折のリスクが増大します。

 

 

 

 

 

[無月経が起こりやすい女性の特徴]

・競技アスリート

・ボディメイク大会選手

BMIが18.5未満

 

この他にオーバートレーニングに加え急激な体重減少は、抗ストレス作用としてストレスホルモンのコルチゾールが過剰分泌されやすい。そしてコルチゾールは性腺刺激ホルモン放出ホルモン、卵胞刺激ホルモン、LHエストロゲンの分泌量を抑制する働きがあります。

 

このことからトレーニングと減量で体脂肪の絶対量が減ったという結果以外に、たとえどのような体重であったとしても、急激な減量を行い当人が過剰なストレスを覚えた場合、EA枯渇による無月経と似た症状を引き起こします。

 

コルチゾールの分泌量が増えると、浮腫や不眠、睡眠の質の低下を招きやすい。またコルチゾールは副腎皮質ホルモンの一種で、コレステロールを材料としています。コルチゾールの分泌量が増加すると、コレステロールを材料とする性ホルモンの分泌を妨げてしまう原因にもなります。

 

 

 

 

 

[無月経のリスクを減らすダイエット法]

 

 

keisukefit.hatenablog.com

 

 

 

ここまでお伝えしたように過剰な減量やダイエットは月経不順・無月経を招きます。

仮に現在の体重が60kgという女性が50kgを目指す場合、その過程で筋量・体脂肪量をどれだけ減らすかが重要となってきます。もしも全体のバランスとして体脂肪量が減りすぎると、月経不順・無月経のリスクは高くなります。

 

そこで大切なのは「体脂肪率」を基準に考えることです。

同じ体脂肪率20%の方でも、筋量の差で見た目は大きく変化します。

ですので「体脂肪量」ではなく体脂肪率を意識すると健康トラブルを防ぐことができます。