ケトジェニックダイエットの良い点・悪い点
こんにちは!
パーソナルトレーナーのけいすけです!
今回はダイエット法の中でも、昨今注目を集めている「ケトジェニックダイエット」についてお話していきます。
ケトジェニックダイエットとは体内のケトン体の濃度上昇を目的として行う、低糖質・高脂質の食事法です。ケトン体とは、アセトン・アセト酢酸・βヒドロキシ酪酸の総称であり、肝臓で生成されて脳・心臓・骨格筋のエネルギーとして利用されます。
明確な定義はありませんが、一般的に「1日の糖質摂取量が20~50g未満」か「糖質の1日あたりの摂取エネルギーを5%未満」のどちらかが提唱されています。
[ケトジェニックのメリット]
①減量
一般的にケトジェニックによって糖質摂取量が減ることで、インスリンの分泌が抑制され、体脂肪の合成・蓄積が阻害されます。それによって、体重=体脂肪の減少につながると言われています。
しかし低糖質食による減量効果はそれほど大きくないとの研究もあります。
それよりも、糖質より脂質の方が消化に時間がかかる=胃に長く留まることで、空腹感を覚えにくくなり、食欲が抑制される効果の方が大きいと考えられています。
これにより運動中の糖質摂取の頻度も下げられ、腹痛や胃の不快感を抑制できます。
②運動中の活性酸素発生ならびに筋へのダメージ低下
脂肪酸の代謝産物であるケトン体の方が、より少ない過程で代謝されエネルギーとして活用されます。
ケトジェニックの継続は、脂質をケトン体の形で利用できるようになっていくため、トレーニング中の活性酸素の発生が減り、疲労軽減や筋回復が早まるといった報告が確認されています。
[ケトジェニックのデメリット]
①長時間かけて順応する必要がある
身体が効率的にケトン体を利用できるようになるまで、少なくとも数ヶ月の継続が必要になります。
ケトジェニックを開始して数週間は、むしろ疲労を感じやすいと言われています。
②糖の吸収・利用効率低下
極端に糖質摂取量を減らすケトジェニックでは、糖質をエネルギーに利用する効率が低下します。高強度の運動では、単位時間あたりのエネルギー供給量に優れている糖質は重要なエネルギー源です。
高強度運動種目の選手において、ケトジェニックはパフォーマンスの低下が懸念されます。
[ケトン食の効果の是非]
ケトン食へのパフォーマンスの影響は、好影響から悪影響と様々な結論が発表されています。
しかし以下のような意見が共通して発表されています。
・ケトン食の効果を十分に発揮するには、長期間ケトン食を継続する必要があります。短期間のケトン食実施は、むしろコンディションの悪化に繋がりかねません。
・ケトン食による糖代謝の抑制は、高強度運動種目のパフォーマンスの低下につながりやすい。
ケトジェニックダイエット法は確かに、減量なども期待できる方法ではあります。
ただデメリットなどもしっかり把握し、間違った方法や知識で行うことのないように注意しましょう。
ではまた!