けいすけのフィットネスブログ

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産後腰痛の3つの要因とは?

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こんにちは!

パーソナルトレーナーのけいすけです!

 

今回は腰痛についてお話ししていきます。

特に「産後腰痛」について注目していきます。

以前に骨盤についても詳しく記事にしておりますので、そちらも是非ご覧ください。

 

keisukefit.hatenablog.com

 

 

 

 

[骨盤・仙骨の解剖学基礎]

まず初めにもう一度骨盤や仙骨についてお話ししていきます。

骨盤は中央部に仙骨が位置し、その末端に尾骨があります。左右には腸骨があり、下部に恥骨・坐骨があります。生まれたばかりの頃はこれらの骨はそれぞれ独立しており、成人に近づくにつれて結合し、一般的に知られる骨盤を形成していきます。

骨盤のうち仙骨は逆三角形の形状をしています。上部(仙骨底)が腰椎との結合部となっており、下部(仙骨尖)へ行くほど細くなり、下面で尾骨と結合します。広背筋の付着部である正中仙骨稜は、仙骨中央部に点在する突起部分が形成する線のことをいいます。

骨盤下部にある恥骨結合には、主に腹直筋・腹横筋が付着し骨盤の安定性に寄与しています。そして、主に腹直筋は恥骨結合から体側の下肢に向かうようにして、長内転筋と筋連結を起こしていると言われています。

 

 

 

 

 

[筋による安定性確保の関係]

骨盤のアライメントは「前傾」と「後傾」の2種類に大きく分けることができます。仙骨もまた「前傾」と「後傾」に分類できます。前傾変位をニューテーション、後傾変位をカウンターニューテーションと表現します。

仙骨や骨盤の前傾筋として知られているのは、脊柱起立筋と腸腰筋です。これらの筋群が、仙骨を後方より引き上げ、前方より引き下げるように働きます。その結果、仙骨が反り腰のような状態になります。上記筋群以外にも、前傾に作用する筋として大腿直筋、腰方形筋、縫工筋等が挙げられます。

 

一方後傾筋として知られているのは、ハムストリングスや腹直筋です。この筋群が、先ほどの前傾筋とは真逆の作用に働きます。

こうした前傾筋・後傾筋ですが、立位と臥位などの姿勢によって、その条件が変化することに注意が必要です。

 

 

 

 

 

[産後腰痛の3大原因]

①生理的原因

妊娠3~7ヶ月頃は、女性のリラキシンというホルモンが多く分泌されています。リラキシンが分泌されると靭帯が緩み、関節部のスタビリティが弱くなることで、産道が広がり出産しやすい状態になります。多くの女性は、産後にこうした骨盤周辺の大きな変化により、産前産後に姿勢の歪みや慢性痛を抱えやすくなります。

 

②器質的要因

少ない原因ではありますが、子宮にできる良性腫瘍である子宮筋腫の症状の1つとして、腰痛が挙げられます。

子宮筋腫エストロゲンの影響を受けて大きくなり、放置するとその重量は約10kgにまで成長することもあります。成人女性の約5人に1人がこの子宮筋腫を持つと言われています。

子宮筋腫は、発生部位により種類がいくつかに分けられます。

・粘膜下筋腫(子宮内膜に向かって発生)

・筋層内筋腫(子宮壁内で発生)

・漿膜下筋腫(子宮外側に向かって発生)

このうち漿膜下筋腫は、成長すると腹部から触れることもできるようになります。成長すると骨盤内にせり出し、周囲の臓器・神経を圧迫して腰痛につながりやすくなります。自覚症状が乏しく、一定以上大きくなるまで見過ごされることもあります。

 

③心因的原因

妊娠や子育てなどのストレスによる原因。