月経における痛みや症状の種類とケア方法
こんにちは!
パーソナルトレーナーのけいすけです!
今回は月経時における症状の種類やそのケア方法をお伝えしていきます。
以前の記事で月経周期や女性ホルモンについてもまとめておりますので、是非ご覧くださいませ。
[現代女性と月経の関連性]
現代の女性は、昔と比較して月経の回数が非常に多いのが特徴です。「昔」というのも抽象的ですが、一部研究では、現代の女性の月経は生涯で約450回あるのに対して、昔の女性は約50回と大きく差があることが伺えます。
その要因としては、昔の女性よりも二次性徴が早く訪れるのに加え、閉経年齢も遅くなっていることが挙げられます。同時に晩産化・少産化の傾向が強くなったことで、結果として月経の回数が増えたとされています。その結果、必然的に月経に伴う疾患やトラブルに見舞われる頻度が上がっています。
[月経異常と考えられる兆候]
①月経周期(正常周期は25日〜38日)
・正常周期よりも周期が短く、頻繁に出血が見られる場合
→機能性子宮出血の疑い
・月経周期がいつも40日以上のスパンで起こる
→希発月経
・月経がたまにしかこない
→無排卵性出血
・月経が3ヶ月以上来ていない
→無月経
②月経期間(通常は3〜7日)
・8日以上月経が続く場合
→過長月経
③月経時の出血量(通常は50~180ml)
・出血量が極端に少ない
→過少月経
・月経量が非常に多く、レバー状の血の凝血が混在している
→過多月経
④月経痛の内容
・生活に支障をきたすレベルの痛みや吐き気など
→月経困難症
[月経痛]
妊娠に至らない場合、子宮内膜は剥がれ落ちて月経へと至ります。子宮内膜ではプロスタグランジンという物質を生成し、月経時に子宮内膜が剥がれ落ちる際、子宮を収縮させ経血を押し出すように作用します。子宮内膜の増殖が多いとその分プロスタグランジンも多く生成され、月経痛が強くなるとされています。
[月経困難症]
①器質性月経困難症
②機能性月経困難症
器質性月経困難症のように、原因となる病気がないことが特徴です。原因としてはプロスタグランジンの分泌過剰による子宮の過剰収縮、頸管が狭いことなどが挙げられます。
月経困難症を訴える女性の大半が機能性月経困難症に当てはまり、特に初経後2~3年間で起こりやすくなっています。
[子宮内膜症]
20~30代の女性に発症しやすく、月経が起こるたびに、組織が増殖・悪化していくという特徴を持ちます。
症状は月経痛・腰痛・下腹痛などがあります。
(チョコレート嚢胞)
子宮内膜症の組織での出血は、本来の子宮内膜での出血と異なり体外へ排出される機構を持ちません。そのため、出血により体内では炎症が起き、周辺組織と癒着して痛み・不妊の原因となります。
子宮内膜症が卵巣に発生すると、大きな袋のように血液が溜まります。この時、滞留する古い血液がチョコレート色のため、「チョコレート嚢胞」と呼ばれています。これを放置すると、卵巣破裂や卵巣ガンといったリスクが高くなります。
PMSは月経前に3~10日間続く、精神的・身体的症状の総称です。月経が始まると、症状は軽減・消失されるものを指します。
原因としては多種多様な要因が関係しているとされています。
その中で女性ホルモンの変動の影響が大きいとされています。月経周期における黄体期では、エストロゲン・プロゲステロンの分泌量が増えるが、黄体期後半では両ホルモンとも分泌量が急減し、ホルモンや神経伝達物質の分泌異常を引き起こしやすくなります。
(月経前不快気分障害)
月経前症候群のうち、特に精神的症状が強い場合を指します。
[月経痛のケア]
①身体を冷やさない
・入浴、半身浴、足湯の習慣をつける
・ブランケット、腹巻などで腰部や腹部を温める
・軽い運動、ストレッチを行う
②睡眠をしっかり摂る
③食生活の改善
〜おすすめ食材〜
・緑黄色野菜
・魚
・レバー
・果物
・たまご
・チーズ
・植物オイル
・大豆
・海藻類
・ナッツ類
・玄米
・そば
〜避けたい食材〜
・砂糖類
・カフェイン
・添加物
・塩分
・アルコール
・パン
・ケーキ
・パスタ