女性ホルモンの大切さについて 〜プロゲステロン編〜
こんにちは!
パーソナルトレーナーのけいすけです!
今回は以前にも記事にさせて頂いた「女性ホルモン」についてお話していきます。
以前の記事は下記からご覧くださいませ。
今回は女性ホルモンの中でも「プロゲステロン」をご紹介します。
プロゲステロンは卵巣の黄体から分泌されることから「黄体ホルモン」と呼ばれています。
妊娠中期以降では胎盤からも分泌され、女性の月経、妊娠、出産に深く関連しています。
[プロゲステロンの作用]
①妊娠の準備・維持
月経の後、子宮粘膜がしだいに厚くなる増殖期となります。増殖期中に卵胞が成熟し、排卵が促されて排卵後の卵胞が黄体へと変化します。プロゲステロンが分泌され子宮粘膜からの分泌物が増える分泌期に入り、受精卵の着床に備えられます。
この期間中で受精が起こらないと、プロゲステロンの分泌量は急減し、月経が起こります。この際にプロゲステロンによって排卵や卵管の運動も抑制されています。
②受精能力の強化
プロゲステロンは、フォロピウス管中で精子細胞を刺激しその受精能を増強します。
③中枢作用
排卵後から月経が始まるまでの約14日間を「黄体期」と呼び、プロゲステロンの分泌量が増えることで呼吸中枢が刺激され、動脈中のCO2分圧が低くなります。またプロゲステロンは体温調節中枢を刺激することで、基礎体温が高くなります。そのため黄体期を「高温期」と呼ぶ場合もあります。
[エストロゲンとの相互作用]
基本的に、エストロゲンとプロゲステロンは別々の作用機序を持ちます。
特にエストロゲンが低温期で分泌されて、基礎体温を下げる作用を持つのに対して、プロゲステロンは高温期で分泌されて基礎体温を上げる作用を持つなど、相互作用している機能も多くあります。
また、乳腺の発達に両ホルモンは重要だが、一方でエストロゲンとプロゲステロンは一部の乳癌の増殖を促進することも報告されています。
[プロゲステロン欠乏による症状]
・乳房の圧痛
・膨張を伴う月経前緊張
・月経過多
・子宮筋腫
・筋肉の緊張
・短気
・不安
・過度の緊張や不安を伴う不眠症
・水分貯留
・下肢のむくみ